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【2024年】最初に読むべき感染症の本3選+1

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内科
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感染症も細菌、抗菌薬、検査など学ぶことが多く、どこから手をつけたら良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、基本的には専門家ほどではないが感染症に立ち向かえるようになるおすすめの3冊+1札を紹介します。

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感染症診療のロジック

感染症の基礎を学ぶならこの1冊、基本的な姿勢、心構えを学べる

薄く、対話形式で通読しやすい

まず感染症にどう立ち向かうのか、まず基本の形を学びましょう

発熱があって、検査したらCRPが高くて肺に影があるから肺炎、とりあえず広域抗菌薬を使って良くなった、結果としてはそうかも知れません。
(その抗菌薬が必要だったのか、診断があってたのかは別として。)
でも、それではいつか足をすくわれるし、患者さんに与える不利益も大きいです。

感染症に基本は、何をするかではなく、相手(背景、微生物、臓器)は何なのかです。相手がわかればこちらが使う武器(薬)は必然的に決まるのです。
どうやって相手を知るのか、そしてどうやって戦うのか。
それをこの本で学べば、普遍的な対応ができるはずです。相手を知ることができれば、自分の知らないものであったとしてもたどり着くために調べるようになるはずです。

まずは基礎を固めること、感染症に対する姿勢を学ぶことだと思います。

コロナ時代となっても基本は何も変わらない、色褪せない一冊だと思います。このコンパクト感を超える感染症の本はないかと。会話形式で実例を交えて学べ、サクサク読めると思います。一日もかからず読めるはずです。

以前の記事はこちら

抗菌薬の考え方,使い方 ver.5

身体所見、検査のみかた、薬理学から抗菌薬、抗真菌薬、寄生虫薬まで幅広く学べる

基本を学んだあとは、それぞれの分野を掘り下げて行きましょう。
こちらの本はより網羅的で、抗菌薬を中心に考え方、抗菌薬を何故使うのか、について書かれた本です。
筆者の言葉をお借りすると「本質の抗菌薬」を学ぶ本です。

この本は前から読めば段階的に感染症・抗菌薬の考え方が学べ、前から読むことでより深まっていく作りになっています。
この菌にはこれを使う、といったテンプレを学ぶのではなく、考え方を学び、応用できるようになります

身体所見、検査の見方や薬理学、抗菌薬から抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗結核薬、寄生虫の治療薬まで内容も幅広く押さえられます。
一通りのことは学べるのではないかと思います。

ver3は少し文章に好き嫌いが分かれそうな点も多く読みにくかったですが、
ver.4で大幅改定され、非常に見やすく読みやすくなり、
初学者から学ぶべき、到達すべきポイントがわかりやすくなりました
時間をかけてでも読み切りたい本ですが、通読も容易になりました。

非常に悩みましたが、レジデントのための感染症診療マニュアルは次点としました。
必ず持っておくべき1冊ではありますが、通読するのは困難で、辞書的に使う側面が強い点を考慮しました。
(第一章の感染症診療の原則は必読ですが、感染症診療のロジックと重なる部分もあるかと。Verも古いもののほうが青木先生の考えが色濃かったので好みでした。)

誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた

風邪を学ぶだけでなく、風邪を学ぶことで風邪以外の疾患を見破れるようになる

高齢社会での考え方を学ぶ

上記2つとは毛色が違い「風邪」を中心においた本です。
外来で一番診るもの、そして悩むものは風邪です。
そもそも風邪ってなんなのか、風邪ってものはあるのか、風邪を診るとはどういうことなのか
そういったことを学べる本だと思います。
COVID-19が流行したことでより悩ましくはなったと思いますが、こちらも基本は変わらないと思います。(改訂してほしいなあ…)

風邪を中心において症状から学び、そこから何か風邪と違う疾患群を見破れるようになることで、隠れた危険な疾患、見逃してはいけない疾患を見破ることができるようになります。

一番のおすすめは第三章で、高齢者の感染症についてどう対応するのかを学べます。高齢であることで、フレキシブルに調整しなければならないことが出てきます。ここもテンプレートでは対応できない、今まで学んだことを応用して、背景から最善の治療を選択することができるようになると思います。

この本も長く色褪せない一冊だと思います。

以前の記事はこちら

番外編:まとめ抗菌薬 表とリストで一覧・比較できる、特徴と使い方

番外編は通読するのではなく、実際抗菌薬を使うときに確認するマニュアル的立場の本です。

抗菌薬を適切に使うためのマニュアル

抗菌薬を使おうと思ったときに開くマニュアルとしては、SanfordやJohn Hopkins ABX guide、JAID/JSC感染症治療ガイドなどありますが、
いざ使うときに確認したい項目にアクセスのしやすさ、そして国内の事情にマッチしているところからもこの本を選びました。

感染症プラチナマニュアルも非常におすすめなのですが、より完結で図表からほしい情報がすぐ得られるところからも、20024年度最新としてはこちらをおすすめします。

電子版が特におすすめかも。(本が良ければ感染症プラチナマニュアルのほうがコンパクトでおすすめ)

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まとめ

以上3冊+1冊でした。

専門ではありませんが、感染症だけでなく考え方を学べる本達だと思います。ぜひ手にとって見てください。できれば本屋で。

基礎を学んだら、あとはその都度調べること、情報を増やすことですが、そのためには論文が大事になります。

最新の論文についていくことも大事です。
下記リンクから簡単に論文読む方法がわかります。

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