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また来たくなる外来

 國松先生の4月新刊4冊、どれも特徴があって面白いですが、今回は一番読みやすいこちらを紹介します。

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 医学書×啓発本という新しいジャンルですね!

 外来、とくに初診って嫌、苦手なだって人は多いのではないでしょうか。

 初診の患者が入ってくるとその時点でテンションが下がる、問診票を見たくない、外来の前日になると憂鬱になる、などという人もいませんか?

 私もそういった一人でした。けれど、数年やって、苦手だからこそどうにかして外来をうまくやりたい、と思って試行錯誤してやっと慣れてきたかな、といったところです。

 そうなるまでになんとなく身につけてきたこと、それがこの本に具体的に言語化されていました。もちろんそれ以上に役立つことが満載でした。

 外来ってなかなか教わったり学ぶことが難しく、試行錯誤の面が強いと思います。この本を読むのは間違いなく近道だと思います。

・外来に臨む姿勢が変わる、行動が変わるtipsが満載である。

・検査、問診、治療の考え方が変わる。

 この本の対象は初診の患者さんの対応に自信がない、外来が苦手、人と話すのが苦手、少し難しい患者でめんどくさいと感じてしまう、イライラしてしまう、といった方が対象となっています。ほとんどの方はどれか当てはまるのではないでしょうか。

 そういった方が外来をうまくやる、やり抜くだけでなく楽しみになるかもしれないtipsが満載です。外来での行動が変わりますよ!

  • 外来の周期ってどれくらいがが良いの?頻回に診るほうが実は結果短くなる?
  • 患者のためではなく自分のため?
  • 臨床を続けるモチベーションは?
  • 患者との距離感のとり方、怒ってしまった時にどうすべきか?
  • 患者と向き合ってはだめ?ではどうするの??
  • 診る前にわからなかったらどうしよう、ってなるけどどうしたらいい?
  • 問診のとり方は?患者の話を聞くとは?? 
  • より良く患者に話をして貰う方法とは?話したこと以外にカルテに記載すべきこととは?
  • 病歴を聴取する前にしなければならないこととは?
  • オープンエンドクエスチョンって習うけど本当にそれでいいのか?
  • 話が長くなる患者の話をうまく切上げる方法とは?
  • 怒る患者には謝罪するより先にすべきことは?
  • 外来診療の目標とは? 
  • 検査とは治療であり、患者さんとの距離を適切化するための道具?
  • 身体診察は結果が早い検査である。
  • 症状観と薬剤観とは?
  • 対症療法のススメ、そして対症療法の具体例。
  • また来たいという外来にするためにすべき配慮、マジックフレーズ。
  • 患者教育とは実際にはどうするのか?患者の評価を変えるためにできることは?
  • 外来をうまくやるために患者にできること3つとは?

 この中の一つでも興味がある方は読む価値は必ずあります。

 特に私が納得できたのは診断の主役は治療であるということです。診断が美徳、という雰囲気が多く、診断するまで何もしない、エビデンスがないからといって何もしない、といった風潮を見かけますが、私もずっとどこかに違和感を覚えていました。

 外来で点滴や処置をすることは施しであり、何らかの行為をすればたいてい施しとなるし、治療にもなる。良くなりたいと希望する患者に、すこしでも良くなることをしてあげること、対症療法をしよう!! 

また来たくなる外来より改変

 これは読んで同意が得られた気がして違和感がスッキリしました。エビデンスを振り回すのではなくできることをしてあげるようにしようと思いました。

 患者にできることではなく、自分に何ができるのか、それを今後も意識していきたいと思います。

 「正しいこと」ではなく國松先生自身の「自分の考え」を伝える本とのこと。「正しいこと」を広めたいからではなく、「自分の考え」を伝えたい、そういった思いが伝わる本でした。

 外来のテクニックとか、こう説明する、とかいった浅いものではありません。読んだ上で解釈し、自分で考えて行動することで、明日からの外来を変えてみませんか?

 

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この記事を書いた人

膠原病内科・救急・総合内科外来を担う中堅内科医・指導医。日々、現場で研修医・専攻医と一緒に奮闘しています。
きれいごと抜きで「現場で本当に役立つバイブル」を若手に届けるため、臨床の傍ら、年間30冊・累計300冊以上の医学書を読み、論文にはない医学書だからこその視点で評価。普遍性の高い、日々の臨床のお供に選ぶべき『失敗しない1冊』をお届けします。

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