本日は内科を目指す人、内科医ならすべての人におすすめの本です。
高齢化社会が進んでおり、入院してくる患者は様々な併存疾患を持っており、また、入院中に様々な病気を併発することが多いです。
脂質異常症で薬入っているけど、これでいいの??
入院中の患者の貧血が進んでいる・・・出血、どう対応する?治療は?
あれ血液検査で急に低Naが・・何から調べればいいんだっけ?
そんな疑問にすぐにアクセスできるのが次の本です。
この本のポイントは
・豊富なエビデンス
入院患者でよく出会う疾患、症状に対することが最新のエビデンスも含めた豊富なエビデンスをもとに記載されています。すべての疾患で原著論文を読むのは困難ですが、この本ならかいつまんで知ることができ、気になれば元論文も辿れます。
・フローチャート
様々な疾患、症状でフローチャート化されています。本来は研鑽を積みながら自己で様々な病態に対しそれぞれのフローチャート化がなされていくと思うのですが、この本ならばマネジメントに対するフローチャートが書かれてあります。そのまま実践することも、参考にして自分なりのフローチャート化にも役立たせることができます。診断だけでなく治療にまで言及されている本は他にもみないのではないでしょうか。
今回は内科医必携の本を紹介しました。手にとった時よりも、実際症例にあたった時に真価を発揮するのではないかと思います。入院患者を持つ機会がある方は手をとって損はないと思います。値段もこの内容、ボリュームを考えればお買い得です。
個人的には自己炎症性疾患やCastleman,TAFROなどもしかしたら見逃されているかも、でも意外と経験したことのある症例郡がコンパクトにまとまっており、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思いました。
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