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医学書の様で医学書ではない?本

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読み物
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 お久しぶりです。なかなか忙しい日々を過ごしています。

 今回は医師の書いた本ではあるのですが、医学書の様で医学書ではない、そういった本を紹介します。 

 どれも読みやすく、気軽に読めますが、行動が変わる本ばかりだと思います。スキマ時間に是非読んでみてください。(読みだしたら止まらないかもしれません。)

 価格も全体的にお手頃となっています。

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話すことあり、聞くことあり 研修医当直御法度外伝

この本は自伝が一番近い?でしょうか。

・第一線で活躍を続けられている医師の培ってきたものを追体験できる。

・医療に少し疲れたときに勇気、元気をもらえる。

 対象:医療者だけでなくすべての方。特に医学生、研修医などこれから医療を学んでいく方々。

 この本は、医師の中では知らない人はいないと思われる寺澤先生、その有名な本である研修医御法度、その外伝にあたる本です。

 この本は寺澤先生が経験され培われてきた多くのこと、アドバイスから失敗談に至るまで、たくさんのエピソードを交えて学び追体験していく本となっています。

 それぞれのエピソードは笑えるもの、ためになるもの、ジンと来るものなど様々です。最後に出てくる川柳も味わいがあります。文章がキレイで、引き込まれてすぐに読んでしまった本の1つです。

 この本は沁みる本というか、ちょっと医療に疲れたときに元気をもらえる、明日からまた頑張ろう、って思える本ではないでしょうか。

 遺族のもとへうかがい何度も謝罪される姿、またそのあとの厳しい言葉の後に遺族からかけられた言葉などは本当に沁み入りました。自分はもしかしたら慣れてしまっているのではないかな。

 救急なんて必要ないっていう研修医の方、またそういった研修医にどう接してよいかわからない、そういった方も読んでみてください。先人のアドバイスを一回学んで見るのも良いと思います。

 また、寺澤先生が救急医療を選択した経緯も載っています。将来を悩んでいる医学生は参考になるのではないでしょうか。

 医療に関わる人全てに必読の本だと思います。

 なかなか良さが伝わりにくいので、立ち読みしてみてください。

話すことあり、聞くことあり―研修医当直御法度外伝|【ConTenDo】 医学書専門電子書店 CBR Digital
『御法度』の著者、寺澤秀一医師による待望の書き下ろし書籍、ついに出来‼《次代に残す教訓と知恵の詰まった60のエピソード集》日本のER(救急総合診療)を牽引してきた著者による恩師との出会い、患者さんとの感動秘話、研修医への教えなど実体験に基づ...

仮病の見抜き方

 この本は小説です。

・小説を通じて患者さんと向き合うとはどういうことかを学ぶ。

対象:医師、特に初診外来を受け持つ方。

 この本は仮病の見抜き方、というセンセーショナルなタイトルですが、仮病を見抜くことが目的ではなく、患者さんにどう接し、どう解決してあげるのか、それをフィクション、小説といった形で教えてくれる、そんな本だと思います。

 特に医師が苦手とする、どうやって対応してよいかわからない、いわゆる不定愁訴(にされてしまっている)患者、症状に対しどうアプローチしていくのかを物語形式で学んでいきます。

 ただ論文を調べたり本を読んで、エビデンスがこうだったから診断する、患者に応用する、そんな単純なものではないですよね。(エビデンスはもちろん大事ですよ。)

 背景であったり患者さんの思い、そういった様々な要素を加味する必要があります。

 患者と向き合うとはどういうことか、患者に思いを馳せることなど、そういったただエビデンスを調べて勉強するだけでは身につかない、経験であったり感覚的なものを学べます。

 伝えるのはなかなか難しく、独自で経験して学ぶしかないと思っていましたが、こういった小説形式であれば学べるんですね。

 血気盛んな医師にぜひ読んでいただきたいです。

コロナのせいにしてみよう。シャムズの話。

 この本は自己啓発本?になるのでしょうか。

・コロナウイルスのある生活の中で新たな安定を得られる。

 鬼才國松先生の自己啓発本?他者啓発本?と言える本だと思います。

 世間を賑わせた、賑わせ続けている新型コロナウイルス感染症、この本ではそのコロナ感染症自体ではなく、コロナ感染症で変わってしまった人たち、それをまとめてCOVID19/Coronavirus-induced altered mental status(CIAMS)と呼んでいます。

 コロナウイルスには罹患していないのに、たくさんの情報があふれていて、それが不安となり、シャムズの種となっています。変わろうと思っていないのに変わってしまったんです。

 朝から晩まで不安を煽るテレビをみていたらそりゃ影響されてしまいますよ。

 コロナウイルスとうまく付き合っていくっていうのも考えすぎかもしれません。不安になるのも当たり前、まあこんなもんじゃん、と気楽に思って、不安定なところから新たな安定を自分自身で作りあげましょう、そして周囲に是非広めていってください。

 この本を読んでいただきたい理由は、この本にもありますがみなさんの周囲の人のことはみなさんじゃないと気づけないからです。私自身、医療者いくら診察をしても質の変化には気づけない可能性が高いのです。実際の医療でも患者の家族がなんかおかしい、っていう意見ってすごく役に立つことも多いのです。

 この数ヶ月調子がなんとなく悪くなっている人をたくさん見てきました。なんとなくこうなんじゃないかなって思っていたものがシャムズって概念ですっきりしました。

 巻末にあるオンライン対談は多分これですのでリンク貼っておきます。

Dr.國松とDr.ヤンデルの大真面目コロナトーク【2020年4月28日配信アーカイブ】|CareNeTV
CareNeTVのDr.國松とDr.ヤンデルの大真面目コロナトーク【2020年4月28日配信アーカイブ】の番組一覧。【無料公開中】新型コロナウイルス感染拡大により政府から緊急事態宣言が出され、国民は外出などの行動を大きく制限される一方、テレ...

余計な話が多いっていイライラする?それってシャムズ??

おわりに

 以上今回は3冊紹介しました。医学書を読む、ってほど構えずに気軽に読める本だと思います。他にもたくさんありますのでまた紹介します。

 こんなんもあるよ、ってあれば教えて下さい!

コメント

  1. […] […]

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