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2023年 お気に入り医学書

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内科
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1年皆様お疲れ様でした。
コロナが少し落ち着いたかと思いきや不安な年末となりましたが、ひとまず英気を養いながら新年を迎えましょう。

今年はあまり医学書読めていない印象もありますが、1年通じて気になる新刊を紹介してきました。

年末恒例のあの先生の医学書の賞を待たれている方も多いと思いますが、
私も個人的に今年1年販売された本を振り返り、気に入った本を紹介したいと思います。

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その症状はこう読み解く!臨床に役立つ神経解剖のツボ

れいじ
れいじ

「何百もの言葉より整理された簡潔な図に価値がある」、それに尽きます。

解剖が苦手、特に神経解剖は苦手、という方は多いのではないでしょうか、かく言う私もその一人です。

成書は分厚いし読みきれない、逆に薄い本は物足りないことが多かったのですが、サイズ感、内容ともにぴったり来ました。

見開き1ページ、特に左ページにあるイラストが簡潔かつわかりやすく、ポイントが明らかです。
整理された簡潔な図に勝るものはないのではないかと改めて思いました。

学生時代にこの本読みたかったですが、今でも十二分に楽しく読め、身についた本でした。
見開きでまとまっているので少しずつ毎日読み進められるのも良いところですね。


医学生にも全ての医療者におすすめできると思います。
専門とする方にもこのイラストは説明、紹介する際の参考として役立つと思います。

この簡潔な図を膠原病リウマチでも書けるようになりたいと思わせてくれる1冊でした。

外来で武器になる 総合診療のエビデンスをぎゅうっとまとめました

れいじ
れいじ

手に取ることが多かった1冊、痒いところに手が届く本でした。

外来に関する網羅系といえる本かもしれませんが、他の本はただ網羅する本ではありません。
この本は一般外来でよく出会う疾患、病態をどう扱うのか、どこまでやるべきか、専門医に紹介したほうがいいのか、といった事柄に絞って書かれている本です。

読みながら「こうしたほうが確かにもっと良くなるなあ」と考え、実臨床も良い方向に変えられたのではないかと思います。
より実践的かと。

まだ持っていない人はこちらのCQを見ていただきたいのですが、刺さる人には刺さるのではないかと思います。
一般外来版Controversyといった印象もあります。


高齢者特有の病態にも焦点が当たっているところも良いと思いました。

知っている人は知っていることしかない、で終わるかもしれませんが、細部まで読むと新たな発見がある本だと思います。

一般外来をやる、他科の検査治療もある程度カバーするよという方、外来やりだして少し経った頃に特におすすめです。

わかる! たのしい! 人工呼吸

れいじ
れいじ

シンプルな文章、ゆるいイラストと例えを用いて難しい内容を「優しく」教えてくれる本です。

田中竜馬先生の携わる人工呼吸関連の本はどれも素晴らしいのですが、
今回はその中でもシンプルな文章かつゆるいイラストと例えが秀逸でした。
訳していただきありがとうございます。

説明は難しいのですが、例えば呼吸の病態生理をトレーラーを用いて説明されていたり、その例が病態を理解するのにわかりやすいのです。
百聞は一見にしかず、一旦手にとって読んでみてほしい本です。

人工呼吸器の説明だけでなく呼吸生理、そして気管挿管まで学べます。
気管挿管について書かれている本はあまりないですかね?

見た目は少し無骨かもしれませんが、すごく読みやすい本です。年末年始でも読み切れると思います。
読み物として通読する本かと思います。

初学者によりおすすめですが、すべての医療者、コメディカルの方におすすめできます。

ER虎の巻

れいじ
れいじ

症状が起こるメカニズムまで書かれていることが秀逸です。

最近出た本ですが、ERの本で久々に万人におすすめできる本だと思いました。

ER関係の本はこの本に書いてある様に診断推論に重きが置かれている本ばかりだと思います。
はじめに学ぶのは最初は間違いなく大事だと思います。
そういった本としては動きながら考える!内科救急診療のロジックもう困らない 救急・当直はやはりおすすめなのですが、これだけでは特に非典型的な症状、onsetでやってくると見逃してしまったり、ヒヤリハットすることもあるかと思います。

そういったことは上級医のフィードバックや経験で学び研ぎ澄まされていくのですが、なかなか皆がその環境にあるとも限りません。

そういった経験を埋めてくれる本がこの本だと思います。

この本では解剖、病態生理からのアプローチ、中でもメカニズムの記載が秀逸で、症状、病態に対する理解が特に深まります。
非典型的な症状が起こる理由も理解でき、類書は思いつきません。

アルゴリズムやフローチャートも使いやすい。
サイズ感、分量もちょうど良い印象です。

救急を一通り学んだ、少し慣れてきたかな、と思った方にぜひ読んでいただきたいです。
いつまでも誤診や見逃しするんじゃないかとビクビクしていますが、また一つ安心材料が増えた気がしています。

まとめ

今回は4冊ご紹介しました。他にもたくさん良い本はありますので良ければブログご参考にしてください。

選んだ基準としてはやはりただのまとめではなく、「+α」が秀逸なものとなりました。

来年度はまた環境が変わる予定ですが、より医学書の紹介ができればと思っています。

それではよい医学書ライフ、良いお年を!!

 

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