新年度いかがお過ごしでしょうか。
忙しすぎて遅くなりましたが、今月チェックした気になる新刊をご紹介します。
POCUSはやや食傷気味なので今回取り上げていません。(類書多すぎです。)
紹介する本も多かったので少し厳選しました。
シン・感染症999の謎
もう買いました。続編ですが以前の本を持っている方も最新のこの本を買うことをおすすめします。
序文にある通りただのエビデンス羅列本ではなく、筆者らの経験や考え方などの詰まった本です。こういった本が医学書をよんでいて面白いし読む価値があると思える本。
おそらく自分一人で論文調べていてもたどり着けないです。
感染症に悩んだときに専門家の意見を聞きたい、そういったときにこの本を開いてみてはいかがでしょうか。
深く息をするたびに
ICUで全力て治療して、救命はできたけど、ほんとにこれで良かったのか、患者さんのためにこれが一番正しい選択だったんだろうか、と思ったことのある方は、ICUだけでなくたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
この本はPICSの発見や対策、救命絶対視から退院後の生活までに目を配るようになった歴史をエッセイで書かれているそうです。
悩んでいる人こそ勇気づけられ、サポートしてくれる本ではないかと思います。
田中竜馬先生の翻訳される本は興味深い本が多いです。
(2023/5 追記)
買いました、ほんとにいろいろ考えさせられた一冊でした、読み物としておすすめ。
アナフィラキシーに出会ったら? シーン別ベスト・プラクティス
アレルギーといえば岡田先生と答えられる先生は多いのではないでしょうか。
アナフィラキシーはどこでもである可能性があり、しかも命にかかわるもので初動が遅れると致命的な転帰をたどる可能性がある疾患です。
この本はシーン別にまとめてあるので、それぞれのセッティング、場所で参照できるように、すべての医療者の参考になる本ではないかと期待しています。
(2023/5 追記)
初学者にはおすすめできますか、まあ知ってる、って人も多いのかなぁと。
感染症診療プラチナマニュアル
感染症治療の際に手元に持っておきたい1冊。IDSAやサンフォード、Johns Hopkins ABX Guideのアプリ版を使うのも良いですが、やはり日本に対応したものが使いやすいです。
手元においておきたい1冊。毎年更新ありがとうございます。
伝わるカルテ Before & Afterで書き方のコツがわかる
カルテの本としてはこちらが有名ではありますが、久しぶりに出版されるカルテ記載に関する本ではないでしょうか。
カルテに関しては変な癖が付く前に先に学びましょう(個人的には苦労しました。)
情報があまり出ていないので、詳細に期待しています。
(2023/5 追記)
詳細出ましたね。できる限りの具体例、そして類書にないIC記録が非常に気になります。
実物見ましたが、思ったより口語形式であり、読みやすい面は良いけど帯に短し襷に長し感。
紹介したらこうでした ジェネラリストのための血液疾患コンサルトの答え合わせ
血液疾患を疑いコンサルトをすることは多いのですが、その紹介が最終的にどうなったか、皆さんしっかり確認していますか?
実際どうなったのかを知ることでどのタイミングで紹介するのか、どこまで精査しておけばよいのかが理解でき、しいては患者さんの負担軽減につながるのではないでしょうか。
血液疾患は特に手を離れることが多い疾患群ですので、その後の経過を勉強できるのは有意義だと考えます。
膠原病とは切っても切れない関係なので、血液内科のない病院へで勤める人ほどおすすめできると思います。
(2023/5 追記)
これはためになりました。ファーストインプレッション、があるのがすごく良いです、血液内科医がこういうセッティングで来たときに、どういった印象でアプローチするのか、考え方が参考にできるので。
にしてもリンパ腫の多いことよ!気をつけようと改めて思いました。
ポケット呼吸器診療2023
毎年更新ありがとうございます。
1冊持っておいて損はない、呼吸器診療についてコンパクトにまとめられている1冊。
呼吸器内科専門ではない人も手元に持っておいて損はない1冊。
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