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2023/11 気になる新刊

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ICU
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インフルエンザとCOVID-19が減ることなくむしろ増えていきますが、粛々と。
心電図検定は申し込み逃しました、来年こそは。

今月の気になる新刊です、前回が遅かったのでボリューム少なめです。

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EP大学 3ステップで学ぶ心電図

EP大学の本ですね、X(旧twitter)でも精力的に活動されている先生方から心電図の本が出ました。

P波からアルファベット順に読むこと」と「所見を覚えるのではなく、機序を理解すること」を軸にして書かれています。

ついつい大きな変化のあるところ(ST変化など)に目を取られてしまいがちですが、順序立てた型を身に着け、機序を理解することで応用性が効くようになる本だと思います。

初学者には特におすすめですが、しっかり勉強している方も機序を再度学ぶといった点で役立つと思います。

紙の書籍は3190円でこれでもお買い得に感じますが、電子書籍はなんと1600円と破格です。(私は紙のほうが好きですが、これなら両方持ってても良いかと思いました。)

心電図の本では読み方だけは確実に身につく心電図がおすすめでしたが、こちらの本もそれに匹敵するかと思っています。

救急外来Controversy

救急外来controversy / 近藤豊 【本】
HMV&BOOKS online 1号店
¥ 5,720(2024/08/04 01:16時点)

近藤豊先生の本としてはブラッシュアップ敗血症敗血症controversyなど読みやすく、興味深いテーマを扱っている本が多い印象です。

どうしてもControversyというところは論文だけでは扱いにくいところで、医学書の真髄が出るところかと思います。

今回はその救急外来バージョンとのこと。まだ情報がないのですが敗血症Controversyが良書だったので期待しています。

救急外来のControversyを扱った本としては救急外来,ここだけの話も素晴らしかったですが、こういった本でいろんな方の意見を聞けるのが医学書の良いところですね。

INTENSIVIST Vol.15 No.4 2023 (特集:ICUで遭遇する免疫異常) )

INTENSIVISTは集中治療分野のテーマを掘り下げていく雑誌であり、今まで膠原病・免疫関連では2018年に特集:膠原病・血管炎が出されたりしていますが、今回は疾患ごとのテーマを扱うというようではないようです。

本特集は,臨床免疫学に馴染みのない,あるいは苦手意識をもつICU医療者を対象に,ICUで遭遇する免疫異常の病態生理を理解してもらうことを目的に企画しました。

https://www.medsi.co.jp/products/detail/3937

COVID-19でも生じるサイトカインストームはいまだに機序がすべて明らかになっていない病態であり、そういっものを含めて現時点でわかっている免疫異常の病態生理が理解できると期待しています。

情報が多岐に渡っていてどこから手をつけたらいいかわかりにくいところでもあるかと思います。

このページには4月号と書いてあるのですが本当ならおくれているのでしょうか?

マインドフル・プラクティス

少し前に出ていたようなのですが気づいておらず、本屋さんで見て手に取った本です。

医療者に日々生じる「陰性感情」にどううまく対応するのかを教えてくれる本です。
筆者のエピソードベースに話が進んでいくので、読みやすいです。

特に発熱患者が増えてきて、陰性感情に囚われだしていると感じていた私にタイミングがぴったりでした。

マインドフルネスに関する本は多々ありますが、医療者向けの本はあまり見たことがなく、読み物としておすすめできます。

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